野球と映画こそが文化である
May 07, 2011 12:42 カテゴリ:Movies
映画『フィールド・オブ・ドリームス』"Field of Dreams"は、親と子、過去と現在が、野球を通してつながるというテーマが共感を呼び、代表的な野球映画のひとつに数えられています。レイ・キンセラは、妻と娘との3人で、アイオワでトウモロコシ農家を営んでいます。畑仕事をしていたレイは、"If you build it, he will come.(それを作ればあの男はくるだろう)"という声を耳にします。誰がどこから語りかけてきたものなのか。謎の声が気になって仕方のないレイでしたが、ある日の夕方、自分のトウモロコシ畑の真ん中に、照明であかあかと照らされた野球場が浮かび上がっている光景を目にして、はっと気がついた。レイは畑をつぶして野球場を建てましたが、あの男はいっかな現れようとしません。収入は減る、周囲の人たちから陰口を叩かれる。レイたち家族の暮らしは次第に厳しくなってきます。そんなある晩、不思議なできごとがレイの野球場でついに起こったのでした。
映画の中でジェイムズ・アール・ジョーンズ扮する作家テレンス・マンが、アメリカという国は急速に変化してきたが、ただ一つ野球だけは変わっていないと語る場面があります。建国から230年という歴史の浅い国が誇ることのできる独自の文化は、野球とハリウッド映画との二つだとよく言われますが、『フィールド・オブ・ドリームス』はその二つが見事に結びついた佳作と言っていいでしょう。(2007年5月9日)